おすすめ! 船橋・習志野ラーメン倶楽部
編集部がちゃんと取材した船橋・津田沼の美味しいつけ麺のお店4軒
つけ麺の発祥は東京中野の大勝軒と言われます。故山岸一雄氏がまかないとして食べていたものを常連客が食べたがり、試食してもらうと好評だったので「特製もりそば」としてメニューに加わりました。その後、代々木上原の大勝軒本店でも「つけそば」の名で出されるようになり、麺を茹でてから一度水で締め、アツアツのつけ汁につけて食べる「つけ麺」という文化が始まったのです。
それまでのラーメン屋はスープに麺が入ったラーメンがメインでしたが、2000年頃からはつけ麺の専門店も現れ始め、「つけめんTETSU」や「頑者」、「六厘舎」などが行列店として名を馳せます。
船橋・習志野のラーメン界にも当然そのブームは到達しています。ここで紹介するのは、つけ麺では珍しい淡麗鶏スープの「とものもと」、豚骨魚介の「鳳翔」「松戸富田製麺」、カレースープの「チャンカーオ」の4店舗。
いずれもこだわり抜いたつけ麺が食べられるので、どうぞご覧下さい。
【2020年3月 東中山駅から東海神駅前に移転しました】
京成線の東中山駅からわずか1分の好立地にあり、難病「成人発症スチル病(成人スティル病)」を克服した店主が2016年3月に再度オープンさせたお店が「とものもと」です。
わずかカウンター7席のこぢんまりとしたお店ですが、そのためダシの香りが厨房から客席まで漂い、このお店のベーススープになっている鶏の良い香りに包まれ、待っている間にどんどん食欲がかき立てられます。
基本のラーメンは淡麗鶏スープの醤油らーめん 750円。また、ダシはホンビノス貝のみという塩らーめん 780円もあります。
とものもとのつけ麺は、他に類を見ないつけ麺です。
まず、つけ汁はつけ麺では珍しい淡麗な鶏スープです。名古屋コーチンのガラと丸鶏のガラをじっくり弱火でたき、12時間かけて作るスープは雑味が全くなく、クリアで鶏の味がダイレクトに感じられます。
その淡麗なスープをいかにして麺に絡ませるかという課題をクリアしたのが「昆布水」です。ホンビノス貝でダシをとり、昆布の旨味ととろみを加えた「昆布水」を、水で締めた後の麺にたっぷりとかけて提供します。そうすることで麺に絡んだ昆布水が鶏スープを拾いあげ、鶏と貝と昆布が合わさった旨味の共演が味わえるのです。
麺にも特徴があり、切刃(きりば=切る太さ・番手)が20・21番と異なる太さの中太麺を混ぜ合わせ、リズミカルに食感の面白さを感じながら食べられます。
イチオシは特製つけめん 980円(上記写真-鶏節・豚チャーシュー・鶏チャーシュー・味玉・穂先メンマ・三つ葉)。通常のつけ麺に鶏節と味玉が追加されたもので、特に鶏節(とりぶし)は味変が楽しめるので、絶対にオススメです。
食べ終わったらスープ割りではなく、鶏スープに昆布水を加えて飲んで下さい。「こんな美味いスープで麺を食べていたのか!」と感動できるはずです。
村上朝日製麺の麺。
太さがごくわずかに違う2種類を使用
ダシと昆布。昆布はとろみが良く出て
味も良い北海道のがごめ昆布を使用。
外観
内観
店舗データ
店名 | とものもと |
読み | トモノモト |
アクセス | 東葉高速鉄道東海神駅より徒歩約1分 【2020年3月に東中山駅から移転】 |
住所 | 千葉県船橋市本町7-23-14 文平ビル 1F |
電話番号 | 047-779-4672 |
駐車場 | なし(近隣のコインパーキング利用) |
座席数 | カウンター 8席 テーブル 2席 |
習志野市と八千代市、千葉市花見川区の境目に立つ、カウンター7席、テーブル4席(1卓)のコンパクトなお店が「麺乃Hou~鳳翔~Sho」です。
20代の若き店主が、「コンビニのように同じ商品ではなく、わざわざ足を運ぶ価値のあるラーメンを提供したい」という思いで開業したお店です。
基本メニューは、豚骨なのに非常に上品な味わいで、「豚白湯」とも称される豚醤油麺 700円です。2015年9月のオープン時には豚醤油麺だけでしたが、その後つけ麺が登場し、土日限定のカツオ節をきかせた豚節麺 800円もあります。さらに、今後は平日限定の豚煮干麺 800円も登場予定です。
豚ゲンコツと鶏ガラに丁寧な下処理で血抜きをして、野菜と一緒にたいた上品なスープが豚白湯です。まるでポタージュのようにわずかに甘みのあるスープで、そこにサバとカツオの魚粉を加えたのがつけ麺750円(上記写真-豚バラチャーシュー・穂先メンマ・ネギ・ユズ)です。
お店のオープン時には納得の味が出せずに提供していませんでしたが、カエシを調整することで、旨味や酸味などのバランスが整い、「これならば」とメニューに加わりました。
少しどろりとしたスープは、豚の旨みを活かしながら魚粉で底上げした優しい味わい。食べればチュルリと入ってきて、かみ応えの良い極太麺もスープに合っています。
チャーシューはデフォルトラーメンの肩ロースから、濃厚なつけ汁に負けない豚バラに変更。食べやすいコロチャーになっています。
ラストのスープ割りは店主につけ汁の器をわたせば、アツアツの和風ダシを注いでくれます。「締めはやっぱりアツアツで」という人には嬉しい心づかいです。
外観
内観
豚白湯
コロチャー
店舗データ
店名 | 麺乃Hou~鳳翔~Sho |
読み | メンノホウショウ |
アクセス | 京成線八千代台・実籾駅から徒歩20分 |
住所 | 千葉県習志野市東習志野5-19-15 FMビル102 |
電話番号 | 080-7737-3516 |
駐車場 | 2台 |
座席数 | カウンター 7席 テーブル 4席(1卓) |
松戸に本店を構え、その人気ぶりは今や日本一の呼び声も高いつけ麺のお店が「とみ田」です。その直営系列店がこちらの「松戸富田製麺 ららぽーとTOKYO-BAY」となります。
店名は少し異なるものの、つけ麺は本店と全く同じスープを使用しているので、松戸の本店ならば1時間待ちは当たり前の味が、船橋で並びも少なく楽しめます。
しかもららぽーとTOKYO-BAY店は店内35席もあり、テーブル席もあってゆったり過ごせるので、買い物で疲れた身体や足にもピッタリなんです。
メニューは「とみ田」の代名詞である濃厚つけ麺 850円がメインですが、ららぽーとTOKYO-BAY店限定の淡麗鶏そば(醤油・塩) 各780円もあり、選べる嬉しさもあります。
つけ麺のつけ汁は豚骨&鳥モミジの動物系と煮干し&サバ節の魚介系が合わさった豚骨魚介。粘度の高いどろりとしたスープが、ツルツル食感の自家製麺とよく絡みます。
味は濃厚で、魚介の香りと共に動物系の旨味が押し寄せ、噛めば麺の小麦の味も加わり、強烈に口の中で旨味がほとばしります。
写真は、オススメの濃厚特製つけ麺(大) 1150円(豚肩ロース1枚・豚ロース1枚(3つ切り)・鶏ムネチャーシュー2枚・味玉・ネギ・メンマ・柚子・海苔)。
低温調理されたチャーシューはギュッとした弾力で肉感ぎっしり。鳥や豚本来の味が中に閉じ込められているので、食べるとそれが舌の上で開放され、トッピングでも至福を味わえます。なお、鶏ムネチャーシューと豚肩ロースチャーシューはららぽーと店限定なので、船橋だけで食べられるという優越感もちょっとしたスパイスになっています。
外観
内観
自社ブランド「心の味食品」の自家製麺
極上の低温調理チャーシュー
店舗データ
店名 | 松戸富田製麺 ららぽーとTOKYO-BAY |
読み | マツドトミタセイメン ララポートトーキョウベイ |
アクセス | JR京葉線南船橋駅から徒歩10分 京成線船橋競馬場駅から徒歩13分(船橋競馬場駅からららぽーと行の無料送迎バスあり) |
住所 | 千葉県船橋市浜町2-1-1 ららぽーとTOKYOーBAY南館1F |
電話番号 | 047-404-6516 |
駐車場 | ららぽーと有料駐車場利用 (<期間限定>平日無料。ただし繁忙期の特定日を除く) |
座席数 | カウンター 15席 テーブル 20席(4名×5卓) |
オススメは味玉つけめん 900円(上記写真-味玉・チャーシュー・メンマ・海苔・ネギ・ナルト)です。
スープは豚や鶏などの動物系に魚介と野菜を加えて2日間炊いたもの。動物や魚をメインに野菜も加わってバランス良く主張する中、大量投入された玉ねぎの効果で後味はあっさりです。
麺はモチモチ食感の自家製麺で、テーブルにあるカット玉ねぎと絡めて食べればシャキシャキ感も味わえます。
スープ割りは魚粉と魚介ダシで、魚の風味を増したあたたかいスープで締められて大満足です。
また、「特製つけめん 1050円」にすれば、チャーシュー専用の特注釜で焼いた本仕込焼豚や味玉もついてきます。
JR船橋駅北口の細い路地が入り組むエリア裏船橋にあって、週末は満席になることも多く予約必須のお店が「チャンカーオ」です。
イタリアンやフレンチのレストランでシェフを経験したこともあるご主人は、タイ料理の美味しさに魅了して現地に滞在。タイ人の奥様まで出会ってしまったほどのタイ通です。
お店の料理には現地の食材がふんだんにつかわれ、味の最終チェックには奥様も参加するという本格的なタイ料理。
その中でも、タイの料理をアレンジしたタイ風のラーメンも人気が高く、タイ屋台の汁麺(クイティアオナーム) 880円や海鮮トムヤムラーメン(クイティアオトムヤム) 980円、ホンビノス貝のトムヤム麺(クイティアオトムヤムホイ) 980円が人気になっています。
つけ麺として紹介するのは、写真のグリーンカレーのパクチーつけ麺 980円です。
香草の使い方が上手いタイ料理にインスピレーションを受けて作り上げたもので、麺にはパクチーパウダーを練り込み、爽やかな風味。そして中太平打ち麺なのでクニクニとした歯応えと食感が楽しめます。
これをココナッツミルクの味わい広がるグリーンカレーのつけ汁につけて食べれば、独特なパクチーの風味とカレーの味が合わさり、異国タイの屋台でラーメンを食べているような気分になれます。
つけ汁は少し甘めなので、ナンプラー(魚醤)やお酢を入れて自分好みのタイの味を見つけるのもこのつけ麺の楽しみ方の一つです。
タイで買い付けたカラフルなテーブルやイス
スープのベースは鶏ダシで、そこに様々な野菜を投入
店舗データ
店名 | タイ食堂チャンカーオ |
読み | タイショクドウチャンカーオ |
アクセス | JR船橋駅から徒歩4分 京成線船橋駅から徒歩6分 東葉高速線東海神駅から徒歩5分 |
住所 | 千葉県船橋市本町7-9-6 |
電話番号 | 047-406-4788 |
駐車場 | なし(近隣のコインパーキング利用) |
座席数 | カウンター 2席 テーブル 20席(4名×5卓) |
まいぷれ編集部のなかの人が、ランチに船橋のラーメン屋さんに実際に食べに行ってきました!
このコンテンツでは、まだご紹介できていないラーメンも登場します。下のバナーからご覧ください。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。