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まいぷれ門真 子育てコーナー

5.子育て・親育てにとって、いま一番の問題だと思うことをおしえてください。

藤田さんが考える、昨今の親育て・子育ての大きな問題とは―

藤田さん回答

 社会全体で考えれば、「無関心」と「排除」です。大人の社会の中でも、自分が誰かを知らないうちに排除していることに気づけない人は多くいます。自分が排除されていてもそのことに気づけない、声を上げられない状況があること、にどのくらいの人が自覚しているのでしょうか。そんな社会が子育てに与える影響は、親が何とかできるものではありません。
 子育てだけで考えれば、子どもを育てる事に関しても偏ったイメージを持っているがために、「厳しく躾けなければならない」「子どもが悪い事をしたら、怒るのが親の役目」と頑なになっていることから起こる問題が多いように思います。

 本来日本では、子どもを大切に守り、成長すれば、小さな大人と考えて子どもに接してきました。子どもには丁寧に説明して、やって見せて、やらせてみて、その後も様子を見てと手順を踏んで教えるので、しつけといって手を上げる人などいませんでした。みんなで育てるので、子どものいる人だけに子育てを押し付ける事もありませんでした。現在のように大人の都合で子どもを管理したりコントロールすることは、子どもの成長の妨げとなるのではないかと心配です。子育てやしつけの場合、個々の価値観やイメージが原因で生じている問題が子どもを追い詰めている事があります。信頼関係も状況説明も無しにいきなり物事を押し進めようとしてしまっている大人側に原因があるのではないかと私は考えます。

 私は16年前に第一子を出産し、「かなえ」と名付けました。子どもにすべてをそそぐことが幸せでした。二人目が産まれて、「あかり」と名付けました。それまでの厳しく怒る子育てからゆとりを大事にした子育てになりました。三人目は、「野の花」(ののか)と名付けました。気持ちに寄り添い褒める育児を意識するようになりました。
 子どもがいて、親を経験できることがすごく面白いと思えます。そんな生活があとどのくらい残されているのかなと思いながら子どもとの時間を大切に考えています。残り少ない時間の中で後悔しないように子どもたちに贈り続けたい大切なこと。私にとってのそれは、「お母さんのところに生まれてきてくれて本当にありがとう。あなたのことを心から大切に思っている」そして、「ずっと、ありのままのあなたを愛している」です。