門真市内で流通している地域通貨「蓮」が好調だ。ボランティア活動の報酬やイベントの景品として受け取り、市内の半数の店で、「円」と同様に利用できる通貨。スタートから2年間の累積発行額は3800万円と、予想の2.5倍となる人気を見せている。

蓮は市の800万円の交付金を受け、80店でスタート。2年間で、大型店舗やチェーン店を除く約820店（推計）の半数を占める418店に広がり、発行額も目標の1500万円（今年3月末）を上回った。
背景には積極的な広報活動があるとされ、発行するNPO法人「あいまち門真ステーション」は（１）市の広報誌やホームページで仕組みや加盟店情報を提供（２）特産品のレンコンをイメージしたマスコット「蓮ちゃん」の活用（３）地元の老人会や商店会などへの140回を数える説明会－－などに取り組む。

地域通貨に詳しい旭川大の教授も「これほど多く説明会をしたケースは聞いたことがなく、営業努力が流通額に表れたすばらしい事例だ。今後は、流通額をどのように維持し、本来の目的であるコミュニティーづくりにどう生かしていくかが、注目される」と話す。
＜読売新聞　11月1日(木)　「クロスワードおおさか」記事より引用＞

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